No Need Blog ~夕凪の晩御飯~
どうも、のにぶです。
ブログを書き始めて3日が経ちました。
どうしましょう、書くネタが尽きてしまいました。
まだ3日ですよ。
早くないですか。
なんとなくで始めたこのブログ、あと一週間後にはどうなっているのでしょうか。
Twitterみたいなひとこと投稿に変わってるかもしれません。
頭を壁に打ち付けてなんとかひねり出した結果、私の祖母のとある言い間違いを思い出しました。
もう十年以上も前になります。
あれは私の一家が和歌山にある祖母宅に帰省しているときのことです。
凪の夕刻、私の母と祖母が一緒に台所で晩御飯を作っていました。
トントントン、ガチャガチャ、なにがしなにがし、私はテレビを見ながら料理が出来上がるのを待っていました。
今はもう何のテレビを見ていたのか思い出せません。
大爆笑でもしたのでしょうか、のどが渇いた私は何か飲もうと台所に向かいました。
かろうじてたどり着き、冷蔵庫を開けて中から麦茶だったかジュースだったかを取り出し、コップに注いで飲み干しました。
美味しかったかどうかなんて知りません。
私がふと、母と祖母が作っている料理に目をやると、おそらく酢飯だと思われるものと、色鮮やかな生魚たちが食卓の上に置いてありました。
毎年、帰省すると晩御飯は焼肉か鍋、もしくはお寿司だったので、
(今日の晩御飯は寿司か、、、いいね!)
と心の中でガッツポーズをしていると、母と仲良さそうに喋っていた祖母がサーモンの入った食品トレイを手に持ってこう言いました。
「このとらさうーもんはどえらい美味しいね。」
・・・・・・???
確実に台所という一つの空間だけ時が止まっていました。
何が起こったのわからず、困惑した様子で母は祖母に聞き返しました。
それは何なのだと。
すると祖母はまたあの何となく少し丸みを帯びた語感の言葉を口にしました。
「だから、とらさうーもんがね・・・」
(トラサウーモン、、、?)
何かに気づいた私は祖母の持っていた食品トレイのパッケージを見ると、そこにはカタカナで ”トラウトサーモン” と書かれていました。
そうです。
なんと祖母はトラウトサーモンをトラサウーモンと言い間違えていたのです。
私は驚愕しました。
どんな間違い方してんねん、と。
トラまで読んだらあとはどうでもええんか、と。
せめてサーモンだけは言えてくれ、と。
もちろんその後は母と共に大爆笑。
料理中の台所に笑い声、その場はなんとも幸せな空間に包まれました。
何のテレビを見ていたのか、台所で飲んだのは麦茶だったのかジュースだったのか、もう十年以上も前のことですから、そんなことは覚えていません。
しかしあの祖母の言い間違いだけは今でも私の脳裏に焼き付いています。
いや、焦げ付いていますね。
そんな祖母も御年85歳。
たぶん。
いつまでも元気でいてほしいものです。
なんか小説っぽくなってしもた。